煩悩は本望

日常の我欲にまみれた些細なことや、その結果を書き記します。画像の無断転載・無断使用はご遠慮ください。

【写真日記】怒涛八月ハイライト 広島編Part3 キャンプという名の苦行とご褒美キャンプ

一時期、元Twitterとか呟く系SNSで「え!待って!?」で始まる一種の定型文のようなものがあったけど、まさにその状態。

 

え!待って!?気づいたら読者二人になってるんですけど!?!?

 

登録してくださった方ありがとうございます!これはもう読者数実質二桁。

 

それだけじゃあなく気づいたらスターが18も!

 

別に反応なんかなくても、まぁ個人的な日記だし?と強がっていたものの、やはり反応があると嬉しい。

本当、ありがとうございます。

 

さて、そんな超人気者でインフルエンサー化したものの、記事の内容は未だに八月の事象で夏に取り残されてる。

 

そんなこの夏、人生初キャンプを行った。

格安テント

アニメや漫画といったコンテンツは大好きだが、ゆるキャンを一話も見ずに、防災グッズを取り揃えながらヒロシのぼっち/ソロキャンプのすすめを見てここまで興味を持つとは自分でも思わなかった。

 

上の写真はあきばお~という、商品に偏りはあるものの痒いところに安価で手が届く店で昨年購入した一人用テント。

今回二度目の使用だが、2,000円とは思えないくらいちゃんとしていたのでまだ驚愕している。

 

福山市某所の浜辺

キャンプをした場所は福山市某所。

到着したときは綺麗な景色を堪能できた。到着したときは。

ちょうどこの日、兵庫あたりに台風が直撃していたので、それに巻き込まれていく形となっていく・・・。

 

ここで今回、このキャンプに至った経緯をまとめておく。

ヒロシのキャンプ番組にドはまりした自分は、旧知の仲である阿呆な友人Sとキャンプを計画。しかし普通にしてはつまらない、といういつまでも20歳前後な心意気が暴走し

道具は三つまで

という、他人には優しいが自分に厳しい、私という人間の聖人君子ぶりが全面的に出てきてしまった条件を設けてしまった。

所持品は

K君
ナイフ ナイフ
焚き火台 釣り竿
テント 簡易ベッド

だったのだが、「自分だけベッドってずるくない?」「焚き火台は環境に配慮してるからカウント外で」と曖昧になっていく。その上この浜辺に到着する直前にドンキに立ち寄り「念のため」と、墨や着火剤を購入。挙句の果てにはコンビニで最後の晩餐を楽しんでしまう始末。他人に優しく自分に厳しくないじゃん。

 

真夜中の浜辺、テントから

自分に優しい私でも、光源は最後までスマートフォンしかもっていなかった。

テント内は真っ暗な上蒸し風呂状態。百貨店の紙袋が湿度だけで破れることってあるんだ。

夜中に一眼のフラッシュをたいてテントの入り口を撮影したところ、本当に真っ暗だった。

本当は写真のように、テントの入り口を開けて風通しを良くしていたかったのだが、浜辺に生息するダンゴムシの仲間が仲間面してテントに入ってくるのが本当に嫌だったため、サウナを続行。

調べたところ「スナホリムシ」という名前だったことが、まさに今わかった。

この景色を見ながら怪談を聞きたかったなぁ。

 

故意の準備不足による劣悪な環境が過ぎたため、この日以降の不快な天気だとか寝不足だとかに対するハードルが低くなり人間的に強くなってしまった。敗北を知りたい。

 

 

着火できないとも知らずに火おこしをしている図

実は今回のコンセプトは無人島に漂着したら生きていけるのか?というものだったため、到着後最初に写真のように三時間ほど火おこしを試みた。

試みたが、失敗。恐らく木材がすべて湿気ていた。

食材となる魚を釣るためずっと釣り竿を手に海とにらめっこしていた友人もミッション失敗。

だけれどそりゃそうだ。波が15cm程もあれば魚も釣れない。友人の許可をとっていないため、写真の掲載ができないのが悔やまれる。

 

火おこしで痛くなった手で撮影した写真

結局、徐々に曇りつつ暗くなっていく空と海を眺めながら、痛みを伴った震えた手でシャッターボタンを押し、酒を飲みつつ夜は更けていった。

 

 

露出時間50sec

夜中肉眼であまり見えない状態でも露出時間(シャッタースピード)を50秒にすると空と海の境目が見えたのには感動した。

 

Adobeの技術力

上の写真は「露出時間50sec」と同じ写真なのだが、Photoshopで編集したところ大層神秘的になった。世界の技術力に脱帽!

そういえばこのブログ、写真のお披露目がメインだった。

 

これらの写真だけ見ると穏やかな海辺でのキャンプに見えなくもないが、夜の間は約1時間ごとの土砂降りに遭遇しつつ、体感湿度100%のテント内で苦行の時間を過ごしていた。そう考えるとこの写真はタイミング的に奇跡的なのでは。

 

このサバイバルを体験して通関したことは

現代人の日常は誰かの努力によって快適になっている・・・。

車のエアコンで感動する日が来るとは思わなかった。

 

次の日はS君同様旧知の仲である友人K君も合流し、今度はちゃんとしたキャンプを行った。

吸盤で車に張り付けるテントなんて存在するんだ・・・。

 

 

シェフKによるディナー

友人もといシェフK君。前日の内から食材の下ごしらえをしてくれていたらしく、椅子に座りお酒をなめながら煙草を飲んでいるだけの私とK君に、初めて見る分厚さの牛タンやハラミ等を振舞ってくださった。

この場で感謝!オートキャンプは嫌とかいってごめんなさい!

 

 

三次市の夜空

グループラインを旧Twitterと勘違いしているのか、興味ないと何度言っても日々パチンコの実況をするだけだと思っていたK君。実は凄かった・・・。けどギャンブルには興味ないからね。

 

広島県三次市の夜空はそれはそれは綺麗なものだった。流れ星なんて何年ぶりに見たことか。今思えばまともなキャンプに一番嵌まったのはこの瞬間だったような気がする。

 

 

三次市の昼空

数々の苦行を乗り越えた結果、人類の英知をふんだんに盛り込んだご褒美キャンプで二泊三日のサバイバルとキャンプは終了した。

 

このキャンプは旧友との親睦を深められた。と思いたい。楽しく過ごしつつ、キャンプ用品に対する物欲が増してしまった。K君、パチンコに買った後のテント、お待ちしております。

 

この夏の広島は、人生で一番「夏」というものを堪能できたのかもしれない。

あまり振り返りたくない未成年時代ではなし得なかった、所謂「青春」というものを一日目のサバイバル込みで体験できた気がする。十年後も似たようなことをやっていた場合、それは成長していない証となってしまうが、キャンプはしていたい。

 

これ以外にも人生初の甥っ子に会いにやっぱり三次市に行ったり、54号線で事故を目の当たりにしたりと色々あったが、夏の広島はいい加減抜け出そう。

広島に来ることがあったら、キャンプとまではいかずとも是非自然を堪能してみてほしい。