なんやかんやと延期延期になっていた岩手記事。
ブログ記事を意識しながら写真撮影をした。つもりなので、枚数あればいいなぁ。
個人的に、岩手県と言えば「遠野物語」の遠野市。
柳田国男という民俗学者が、遠野地方にまつわる伝承などをまとめた本。
詳細は以下のウィキペディアを見てほしい。
遠野物語 - Wikipedia
実際に現地を見て回るまで知らなかったのが、遠野出身の小説家「佐々木喜善」によって語られた話をまとめたものらしい。
というわけで、到着しました遠野駅。
東京から、ということでなんと新幹線を使わずに行ったため、本当の到着時刻は夜でした。
マジで寒かった・・・。
遠野。というより東北地方と言えば「座敷童」が有名だが、遠野と言えば、そこに河童も加わるだろう。
遠野の河童は「赤い」と言われており、この像もそれを意識した材質なのか赤銅色になっている。
所説あるが、飢餓のため口減らしの対象を赤子にし、その供養や畏怖、悲哀の気持ちの表れでは、と私は考えている。
遠野駅から少し歩いたところはいくつかの商店が軒を連ねており、レトロな建物も多く見られた。
本当はじっくりと色々見ていきたかったが・・・あれだね、車ないと無理だね。
まず向かったのは、「遠野市立博物館」
血がにじむほど悔しいのは、「遠野物語と呪物」という展示に合わせられなかったこと・・・。思い出しても悔しい。肌が赤くなりそう。
博物館展示品は撮影も可能で、なんなら挙げてもよいらしいが、ネタバレ記事ではないのでそこは控えておく。
短めに見積もって4,5時間見ていたかったのだが、「伝承園」や「かっぱ淵」等々、見たい場所がたくさんあったため後ろ髪をひかれつつ退散。
遠野市立博物館は、遠野物語を読んでいない同行者も楽しめていたので、是非お勧め。
遠野物語で出てくる数々の物品や、それにまつわる歴史。等々・・・。
是非もう一度行きたい。車で。
遠野駅近くの橋から見えるこの線路。
なんと2023年6月まで「SL銀河」が走行していたらしい。
「銀河」という名前の由来は、間違いなく宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」だろう。
というのも、私も岩手に行くまで恥ずかしながら知らなかったのだが、隣の岩手県花巻市は宮沢賢治の出身地らしい。
次回の記事内容が決まったね。
さて、遠野駅から遠野市立博物館。そして伝承園。
遠野駅から南に行き、遠野市立博物館から遠野駅を通り越して北に向かっているルートになる。
公共交通機関を使えば楽勝なのだろうが、GoogleMap君で調べたところ徒歩と大差ない・・・というわけで、我々は「徒歩」を選択してしまった。
10月の日中といえど、日が陰ると寒いので徒歩はお勧めしません。
けれど道中の景色は良かったなぁ。
景色以外にも、徒歩のおかげで予定になかった神社にまでお参りすることができた。
写真の鳥居手前の横に伸びた道。なんと流鏑馬を行う場所らしい。
掘れば掘るほど見たいものが増える町。それが遠野です。
この神社で感動したのは建物の立派さや広さ、その他諸々もそうなのだが・・・。
流石遠野。手水舎が河童じゃあないか。
手水舎は時に地域性が出るようで、亀戸にある亀戸天神だと亀から水が出てきている。
流石「遠野物語」の聖地というべきか、道には様々な石碑とその解説版があった。
この「追分の碑」は、はるか昔の案内板の様だ。
そしてこちらは遠野物語にも出てくる「キツネの関所」
本格的な聖地巡礼でテンションが上がる。
所謂「キツネに化かされた」話である。
バスを使うとこういうとこも寄れないから、やっぱり徒歩でよかったかも。
石碑のキツネも大変かわいらしい。
この道を歩いていくと河童伝説のある「河童淵」があるのだが、写真にもある通り「かっぱロード」こそがこの道の名前である。
名前の通り、途中何か所か河童様が鎮座されておった。
かっぱロードを歩き続けると、かわいらしい看板が河童淵までを案内してくれる。
河童淵じゃあなく、かっぱ淵なのね。
かわいらしい看板の近くには・・・
なんと!元気に釣りをする人形の姿が!!
何を釣っているのかというと、河童だ。
なんならもう釣られている。
「えぇい、人形ごときに負けてはおられん」とかっぱ淵では私も挑戦。
実は、「かっぱ釣り」というものが初体験な私。
未熟故、釣ることはできませんでした。
かっぱ淵にいらっしゃるかっぱ釣り名人曰く、この川も砂や石で大層浅くなったとのこと。
遠野物語に語られる時代は、河童が隠れられるくらい深かったのだろう。
一つ気になるのは、一枚目の写真の案内板にも書いてあるように、河童の出没したといわれる場所はここから結構な距離がある「姥子淵」と呼ばれる場所。
何やら一度調べた気がするが、忘れてしまったため思い出したら次回の岩手記事に追記しよう。
座敷童の見え隠れするかわいらしいソフトクリームで、ようやくの休憩。
この後伝承園に行き、さらにそこから姥子淵や佐々木喜善の家。そして有名な姥捨て山へと、まだまだ旅は続くのである・・・。
どんどはれ。