煩悩は本望

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一眼初心者の躓き RAWと画像サイズ

「一先ず2週間に一回八月の出来事を記事にしよう。」という更新が終わり、今後はこういう記事も増えるかも。

 

可能なら週1できるようになりたい。

 

備忘録もかねてAdobe DNG Converter変換によって画像サイズが変更される事案についてまとめよう。

 

結果は...

X-S10での画像サイズの設定

 

なんじゃそりゃ!超単純やないかい!!

 

RAWデータとは

今更ながらそこからまとめる。

 

一眼レフはX-S10しか触ったことがないが、デジタル一眼で撮影するとRAWデータというものが生成される。

FUJIFILM社の製品の場合、拡張子は独自のものとなっておりRAFとなるが、以下はRAWで統一する。

 

このRAWデータは「未加工で生のデータ」という意味合いからきている。

カメラのイメージセンサーで取得した光の情報などをそのまま保持している。

情報の質が高い分、ファイルサイズも大きくなる。

 

このRAWデータを編集の有無関係なくjgpなどの「画像データ」に変換することをRAW現像という。

その際多くの情報が切り取られるためファイルサイズ小さくなり、圧縮される。

 

フィルムカメラで例えるならば、RAWデータはフィルム、jpg等の現像後の画像は写真そのもの。そしてRAWデータやフィルムから画像データを取り出すことを(RAW)現像という。

 

 

疑問点:画像サイズ

今回発生したのはRAWデータの画角と現像後の画角違うくない?というものだ。

 

X-S10には複数の画像サイズ設定が存在している。

L 3:2  6240*4160
L 16:9 6240*3512

......

とあり、先日の大阪の写真はどうにも16:9で撮影していたみたい。

 

先ほどの話を踏まえて今回の疑問を考えると、画像サイズという言葉は飽くまで"画像データ"に対する画角サイズであってRAWデータというフィルムには適用されていない、ということになる。

 

下の画像は16:9で撮影したRAWデータのスクリーンショットだ。

16:9で撮影したRAWデータのスクリーンショット

 

そして下の画像はそれをAdobe DNG Converterで変換した画像のスクショだ。

16:9設定で撮影した画像のDNGのスクリーンショット

スクリーンショットの両サイドの白い余白はスクリーンショットの関係上生じたもの。

分かりづらいかもしれないが、水面の太陽光の反射している面積やすすきの茎の長さ、左上の木の枝の写っている部分などから、結構上下が切り取られている事がわかる。

また、木の葉の緑の色合いも結構変わっている。

 

 

じゃあ大阪の思い出たちはもう16:9でしか見れないの・・・?

と思ったが、解決策はAdobe DNG ConverterではなくFUJIFILM X STUDIOを使う、というものだった。

FUJIFILM X STUDIOでRAW現像した画像

DNGファイルと比べて、色合いもRAWデータと大差ない。

ただこのアプリ、動作が重い。

 

??となるとFUJIFILM X STUDIOを使ったらX-S10で設定した画像サイズって意味なくない?となるかもしれないが、実はそんなことはない。

 

X-S10の設定には「画質モード」という項目がある。

この項目の内容は「どの拡張子で撮影したデータを保存するか」を選べる。

AUTOモードでの画質モードの選択肢には

①FINE

②NORMAL

③FINE + RAW

④NORMAL + RAW

というものがある。

NORALとFINEは圧縮率が異なるjpgファイルのことだ。

ということはこの設定のどれを選んでも「画像データ」が出力される。つまり撮影した直後にカメラ内でRAW現像が行われているということになる。

「+RAW」というのは現像した後の画像とRAWデータの二つを保持する、ということになる。

 

つまりAUTOモードの画像サイズの設定は、基本的にカメラ内RAW現像したときの画角サイズの設定となっている。

 

結論とまとめ

画像サイズの設定項目は、RAWデータではなくjpg等の画像データに適用される。

 

RAWデータの持っている情報の中には、設定した画像サイズの情報もあるのかも。

そのせいでAdobe DNG ConverterでRAW現像をしたとき、その情報を拾って変換しているのかもしれない。

 

FUJIFILM X STUDIOの場合はRAW現像時に画像サイズを設定できるため、たとえ16:9設定で撮影していたとしても3:9でRAW現像ができる。

 

RAWデータの画角が大きかったのは、カメラのイメージセンサーが取得しうる最大かつ未加工の「生データだから」だろうと思う。

きっとX-S10のイメージセンサーが変わればRAWデータの画角サイズも変わってくるのだろう。と解釈している。

 

 

 

というわけで、先日のGLION MUSEUと、どうしても上下が切れてしまうため挙げられなかった写真をば。

3:9のGLION MUSEUM

 

3:9でRAW現像できた天保山マーケットプレースからの景色